朝って、なぜか「1分」が重い。
夜の1分は早いのに、朝の1分は“事件”が起きると一瞬で溶けます。
たとえば、こういう朝。
- 子ども「ママー!ティッシュない!」
- 親「え、昨日補充したはず…(ない)」
- その間に上の子「靴下どこ?」
- 親「え、洗濯カゴ?タンス?(ない)」
- 玄関で靴を履いた瞬間に「鍵がない」
- しかも「マスクもない」
- 気づいたら、家族全員が玄関で立ったまま固まる
この“固まる時間”が、朝のバタバタの正体です。
そして原因はだいたい同じで、探す時間が挟まっているだけ。
この記事では、朝を“気合”で乗り切るんじゃなく、探さず流れる仕組みにします。
やることはシンプルで、家の中の動きを 流れ作業 にするだけ。
結論:朝は“流れ作業”にする
朝が回る家は、特別な収納をしているわけじゃありません。
やっているのはこれだけです。
- 玄関で「出発セット」を受け取る
- 洗面で「顔・歯・保湿」を同じ場所で終わらせる
- 着替えは「一軍だけ」がすぐ取れる
- 子どもは「自分で取れる高さ」に置いてある
つまり、朝の支度を「選ぶ」「探す」から、「取る」「やる」に変える。
それだけで、バタバタの半分は消えます。
今日やること(時間がない人向け:3つだけ)
「全部は無理」って日ほど、これだけやると効果が出ます。

✅ 1)玄関に“出発トレー”を1つ置く
鍵・マスク・園/学校の小物を 全部ここに寄せる。
✅ 2)洗面に“タオル2枚+歯ブラシ一軍”だけ出す
朝に必要なものが見える状態にする(それ以外は引き出しへ)。
✅ 3)子どもの支度セットを“1か所に寄せる”
ハンカチ/ティッシュ/連絡帳など、子どもが触るものはまとめる。
この3つだけでも、朝の「探す→イライラ→遅れる」の流れが止まります。
玄関(持ち物・鍵・マスク)
玄関は、朝の“最後の関門”。
ここで詰まると、全部が詰まります。

玄関は「忘れ物が出る場所」じゃなく「忘れ物を消す場所」
よくある詰まりはこの2つ。
- 鍵がない(置いた場所が毎回違う)
- マスクがない(箱はあるけど、そこに辿り着けない)
朝の玄関は、もう“取りに戻れないタイミング”で気づくことが多いんですよね。
だから先に、玄関を「受け取り口」にします。
出発トレー(またはカゴ)に入れるもの:基本セット
- □ 家の鍵
- □ マスク
- □ 交通系IC / 定期 / 社員証
- □ 園・学校の必需品(名札・カード・検温表があるならそれも)
- □ 子どもの予備マスク(必要な家庭だけ)
ポイントは「入れすぎない」こと。
“あれもこれも”入れると、ただの物置きになって見なくなります。
玄関で詰まらない「1行チェック」
家族で1行に固定します。
例:鍵・スマホ・財布・マスク
朝の最終確認は、文章を長くすると誰も見ません。
1行でOK。
洗面(タオル/歯ブラシ/保湿)
洗面は「散る場所」。
散ると、朝は止まります。
よくあるのがこれ。
- タオルがなくて、取りに行く
- 歯ブラシが見つからない(家族のが混ざってる)
- 保湿がどれ使うか迷って、結局何もしない
- 子どもの踏み台がズレていて「届かない!」が発生
洗面は“一軍だけ”を出す
朝に使うものって、意外と少ないです。
だから、見える場所には一軍だけ。
洗面の一軍セット(迷ったらこれだけ)
- □ タオル 2枚(手拭き+予備)
- □ 歯ブラシ / 歯磨き粉(家族分の定位置)
- □ 洗顔(必要な人だけ)
- □ 保湿(1本だけでOK)
- □ ハンドソープ
タオルは2枚固定が効きます。
「タオルがない事件」は、予備があるだけで起きにくい。
置き方の型(朝の迷いを消す)
- 大人の一軍 → 上段
- 子どもの一軍 → 子どもの高さ(自分で届く)
- 二軍・ストック → 引き出し(朝は触らない)
朝の洗面は「選ばない」が正解です。

着替え(1軍服の置き方)
着替えが止まるときって、服が多いからじゃなくて、だいたい 選ぶ工程が挟まってます。
- 「今日は寒い?」
- 「この服、洗濯したっけ?」
- 「あ、こっちの方がいいかも」
- (そして時間が溶ける)
朝の服は“1軍だけ”がすぐ取れる形にする
おすすめの分け方はこれ。
- 1軍(毎週着る):手前 / 目の高さ
- 2軍(たまに):奥
- オフシーズン:別場所(朝の視界から消す)
「視界に入る服=朝の選択肢」になります。
だから、視界を整理するだけで迷いが減ります。
大人の最小ルール(忙しい人ほど効く)
- 平日は「セット化」
- 例:月火水木金で“固定の組み合わせ”を作る
- 靴下/下着は「箱でまとめる」
- 探さない。迷わない。引き出し開けて“取るだけ”。
子どもの支度(自分でできる配置)
子どもがいると、朝のバタバタは“同時多発”になります。
- 上の子:着替えと持ち物
- 下の子:洗面と機嫌
- 親:全部の交通整理
親が全部やる設計だと、毎朝フル稼働になるので、ここは仕組み化が効きます。
子どもの支度は「自分で取れる高さ」に置く
大事なのは、子どもが “自分でできる状態” を作ること。
「やり方を教える」より、まず 置き場の高さと近さ です。
子どもの支度ステーション(基本)
- □ 服(翌日の分を前日にセットしてもOK)
- □ 靴下/肌着(取り出しやすい箱)
- □ ハンカチ/ティッシュ(毎日補充のルール)
- □ 連絡帳/プリント入れ(1か所だけ)
- □ 水筒(置き場固定)
子どもが自分でできるようになるコツ
- 「場所」より先に「手順」を固定
- 例:洗面 → 着替え → 持ち物 → 玄関
- 子どもの“詰まりポイント”を潰す
- 高すぎる / 箱のフタが固い / 置き場が遠い
- これがあると「できない!」が発生します
よくある失敗と対策(ここが一番効く)
朝の失敗って、「あるある」ほど刺さります。
そして、対策はたいてい“難しいこと”じゃなくて、置き方を変えるだけです。
失敗1:玄関トレーが“物置き”になって結局探す

よくある場面
「玄関にトレー置いた!…はずなのに、翌週にはレシート、プリント、電池、謎のネジが溜まってる」
そして朝、鍵がその山に埋まって見つからない。
原因
トレーの役割が「出発セット」から「一時置き場」に変わってる。
対策(これだけ)
- トレーは “毎日使うものだけ”
- それ以外は「別の箱(仮置き箱)」へ
- 月1でトレーを 中身ゼロに戻す日 を作る
玄関は“置いていいもの”を増やすと必ず散ります。
逆に「置いていいものを決める」と一気に回ります。
失敗2:マスクはあるのに「ない!」が起きる
よくある場面
箱はリビングの棚にある。
でも朝は玄関。
靴を履いた後に「マスク!」で取りに戻る。子どもも戻る。渋滞。
原因
“使う場所”と“置いてある場所”がズレている。
対策
- マスクは 玄関に置く(これが一番効く)
- 玄関に置けないなら「玄関トレーに家族分だけ入れる」
- 追加補充は「週1」でOK(毎日補充は続きません)
失敗3:洗面が混雑して朝の渋滞が起きる
よくある場面
洗面に家族が集中。
子どもが踏み台を出す→ズレる→「届かない!」
親は歯磨きしながら子どもを持ち上げる。毎朝体力が削られる。
原因
- 子どもの一軍が“子どもの高さ”にない
- 踏み台が必要な設計になっている
対策
- 子どもの歯ブラシ/コップ/タオルを 低い位置に固定
- 踏み台を使うなら 置き場固定(出し入れしない)
- 可能なら「子どもが届く高さ」に寄せて踏み台不要へ
失敗4:タオルが消える(そして朝が止まる)
よくある場面
手を洗って、タオルがない。
家族の誰かが洗濯に入れた。
取りに行く。戻る。もう遅い。
原因
タオルの定位置が「その場に1枚だけ」になってる。
対策
- タオルは 2枚固定(手拭き+予備)
- さらに楽にするなら「タオル補充は夜にやる」
- 朝に補充は、ほぼ続きません
失敗5:服はあるのに「着るものがない」ってなる

よくある場面
クローゼットを開けて、服がいっぱい。
なのに「今日はこれじゃない気がする」。
そして、結局迷って時間が溶ける。
原因
“朝の視界に選択肢が多すぎる”。
対策
- 1軍を 手前 に寄せる(これだけでOK)
- 平日は “セット化” して選ぶ工程を消す
- オフシーズンは視界から消す(別場所へ)
失敗6:子どもの持ち物が前夜に散らかって朝に爆発する
よくある場面
前夜、プリントがテーブル、水筒がキッチン、ハンカチが引き出し。
朝、全部をかき集めて、最後に「連絡帳がない」で詰む。
原因
“帰宅後に戻す場所”がない(またはバラバラ)。
対策
- 帰宅したら「持ち物は玄関トレーへ戻す」を固定
- プリント/連絡帳は 1か所の入れ物 に集約
- ハンカチ/ティッシュは 子どもの支度ステーション に常備
失敗7:「自分でやって!」が通じない(親が全部やる羽目)
よくある場面
親「自分でやってね」
子ども「どこにあるの?」
親「(説明する時間がない)…もういい、やる!」
原因
子どもが“自分で取れる場所”にない。
手順も決まっていない。
対策
- まずは 高さ を合わせる(ここが最重要)
- 次に 手順を1本化(洗面→着替え→持ち物→玄関)
- できない理由(フタが固い/遠い/高い)を潰す
まとめ:朝は「探さない」だけで回る
朝の支度は、収納の上手さじゃなく、流れ作業にできるかどうかです。
特に効くのは「探す時間」を削ること。
- 玄関:出発トレー(鍵・マスク・必需品)
- 洗面:タオル2枚+歯ブラシ一軍
- 着替え:一軍がすぐ取れる
- 子ども:自分で取れる高さに支度ステーション
最初は仮置きでOK。
“回る状態”を先に作って、あとで整える方が続きます。


コメント