引っ越しを終えた直後は、段ボールの山と手続きで頭がいっぱいになりがちです。
そんな中でも止められないのが「食事」と「洗濯」。
- とりあえずその場しのぎのご飯で乗り切る
- 洗濯ものが山になってから一気にまわす
というやり方をしていると、数日後にぐったりしてしまいます。
この時期に大事なのは、完璧に家事をこなすことではなく、
「ここだけできていれば生活は回る」という最低ラインを決めておくこと です。
引っ越し後に決めておきたいのは、この3つ
まずは、引っ越し直後に押さえておきたいポイントを先にまとめておきます。
- 食事の最低ラインを決める(メニューと使う道具をしぼる)
- 洗濯の最低ラインを決める(頻度と優先順位を決める)
- 「やらないことリスト」を作って、自分に許可を出す
ここから先は、
「食事」「洗濯」「やらない基準」の順に見ていきます。
1.食事の最低ラインを決める
引っ越し直後の数日は、
「バランスの良い完璧なご飯」よりも
「短時間で用意できて、お腹を満たせるご飯」があれば十分 です。
1-1.まずは“これだけあれば作れる”道具を決める
キッチン周りの箱をすべて開ける必要はありません。
最初の1週間は、次のような道具だけ出せれば、十分に回せます。
- フライパン 1つ or 鍋 1つ
- 電子レンジ
- 電気ケトル(あれば便利)
- 包丁・まな板
- お皿・おわん・コップ 各人数分+少し予備
- 箸・スプーン・フォーク
これだけ出しておけば、
- 丼もの
- パスタ
- うどん・そば
- レンジを使った簡単おかず
など、簡単な一品料理で回すことができます。
「それ以外の調理器具は、落ち着いてから開ける」と割り切ってしまうのがおすすめです。
1-2.1週間だけの“ワンパターンメニュー”を決めておく

毎日違う献立を考えようとすると、頭がすぐに疲れてしまいます。
引っ越し直後は、「1週間だけのワンパターンメニュー」を決めてしまいましょう。
例:
- ご飯+具だくさんみそ汁+冷凍の主菜(焼くだけ・温めるだけ)
- 丼もの(親子丼・牛丼・そぼろ丼など)をローテーション
- うどん・そば+冷凍野菜・卵を使った簡単具
- レトルトカレー+サラダ(カット野菜を使う)
「主菜は冷凍 or レトルトでOK」と決めてしまうと、
買い物も調理もぐっとラクになります。
1-3.テイクアウト・宅配も“計画的に”使う
引っ越し当日や翌日は、
テイクアウトや宅配を使う前提でスケジュールを組んでおくのもひとつの方法です。
- 当日夜だけはピザやお弁当を頼む
- 疲れがピークになりそうな日の夜だけ、あらかじめテイクアウトにする
と決めておけば、
「もうご飯のことは考えなくていい日」ができて、心の余裕が生まれます。
2.洗濯の最低ラインを決める
洗濯は「ためてから一気にやる」と、
干す場所も時間も足りなくなりがちです。
引っ越し直後は、
「何を優先的に洗うか」と「どのくらいの頻度で回すか」 を先に決めておきます。
2-1.優先順位は「タオル」と「子ども服」から
洗濯ものの中でも、早く回したいのは次の2つです。
- お風呂・洗面で使うタオル類
- 子どもの服・下着
これが足りなくなると、毎日の生活がすぐに困ってしまいます。
一方で、
- オフシーズンの服
- 部屋着の予備
- たまに着る服
は、数日〜1週間ほど後回しになっても、大きな支障は出にくいです。
最初の1週間は、
- 「タオルと子ども服が足りているか?」
- 「大人の仕事服・学校の制服が足りているか?」
だけに意識をしぼってしまって大丈夫です。
2-2.「毎日」か「1日おき」かを決めてしまう
引っ越し直後は、洗濯のたびに
今日は洗濯する日かどうか
を考えるのも、地味に負担になります。
そこで、あらかじめ
- 洗濯は毎日1回だけ回す
- もしくは1日おきに回す
のどちらかを決めてしまいましょう。
家族構成の例:
- 大人2人+子ども1〜2人
→ 基本は「毎日1回」回すイメージ - 大人2人のみ
→ 1日おきで回しながら、タオル・仕事服が足りているかだけ確認
回す時間も、
- 夜お風呂のあとに回して、朝干す
- 朝起きてすぐ回して、昼ごろ干す
など、生活リズムに合わせて「洗濯の時間帯」を1つ決めておくと動きやすくなります。

2-3.干す場所も“最低ライン”で考える
新居は、
「どこに洗濯物を干すか」がまだ決まっていないことも多いです。
最初の1週間は、
- 室内干し用のスペースを1か所決める
- ベランダに出すのは、晴れの日に余裕があるときだけにする
くらいの考え方でも十分です。
室内干しスペースは、
- リビングの一角
- 使っていない部屋のカーテンレール近く
など、
“生活動線の邪魔にならない場所” を選べるとベターです。
3.「やらないことリスト」を作る
引っ越し直後にいちばん大事なのは、
「やること」ではなく「やらないこと」を決めること かもしれません。
3-1.この期間だけ“やらない”と決めていいこと
たとえば、次のようなことは、
最初の1〜2週間だけ「やらなくていい」と決めてしまって大丈夫です。
- 毎食、品数の多い手作りご飯を用意すること
- まとめ買いをして、きっちり献立を組むこと
- アイロンが必要な服を積極的に着ること
- シーツやカバーをいつもどおりの頻度でまめに替えること
- 洗濯ものを「たたんで完璧にしまう」こと
「いつもの自分」を基準にしようとすると、
片づけ・手続き・新生活の調整と重なって、すぐにキャパオーバーになってしまいます。
3-2.目で見える場所に書いておく
「やらない」と頭では分かっていても、
つい普段どおりに頑張りすぎてしまうことがあります。
そこで、
簡単でいいので紙に書いて、
- 冷蔵庫
- リビングの目につく壁
などに貼っておくのがおすすめです。
例:
- この1週間は「一品+汁物」でOK
- 洗濯は毎日1回だけ
- アイロンが必要な服は着ない
家族全員の目につく場所にあると、
「これでいいんだった」とお互いに思い出しやすくなります。

よくある失敗と対策
失敗1:引っ越し直後から“いつものご飯”を再現しようとする
引っ越しの疲れも残っているのに、
「子どもにはちゃんとしたご飯を…」という気持ちから、
いきなりいつもどおりの品数・手作りメニューを目指してしまうケースです。
買い物・調理・片づけまで含めると、
1日のエネルギーの多くを食事に使ってしまい、
そのぶん片づけや休む時間が削られます。
数日続けてしまうと、
その後にどっと疲れが出て、片づけが止まりやすくなります。
対策:「最初の1週間だけはワンパターンメニューでOK」と決めておく。
主菜は冷凍・レトルトに頼る日を作り、「一品+汁物」で十分と家族で共有します。
失敗2:洗濯をためてから一気にやろうとして、余計に時間がかかる
段ボールの片づけを優先しすぎて、
洗濯ものを数日分ため込んでしまうケースです。
いざ回そうとすると、
- 洗濯機を2〜3回まわす必要がある
- 干す場所が足りない
- 乾いたあとのたたみ・片づけが山のように残る
と、「やる日」が重くなってしまいがちです。
対策:「毎日1回」または「1日おきに1回」など、回す頻度を先に決める。
優先順位を「タオル」と「子ども服」にしぼり、足りなくなる前に回しておきます。
失敗3:片づけも家事も“全部ちゃんとやろうとして”寝るのが遅くなる
新居を早く整えたい気持ちから、
- 夜遅くまで段ボールを開ける
- そのあとにご飯の片づけや洗濯をする
という流れになり、
気づくといつもより寝る時間が遅くなっているケースです。
数日続くと、
体力が追いつかず、かえって片づけが進まなくなります。
対策:「今日はここまで」と決めるラインを、家族で共有しておく。
たとえば、「21時以降は段ボールを開けない」「22時には家事を終えて寝る」など、
時間ベースで区切ってしまうのもひとつの方法です。

5分でできる最終確認チェック
最後に、この記事を読み終えたあとに
5分で確認できるチェックリストをまとめておきます。
- □ 食事の最低ライン(使う道具・ワンパターンメニュー)を1週間分イメージできた
- □ 「当日は宅配・テイクアウトOKの日」を1〜2日決めた
- □ 洗濯の優先順位(タオル・子ども服・仕事服)をはっきりさせた
- □ 洗濯を回す頻度(毎日 or 1日おき)と、だいたいの時間帯を決めた
- □ 「この期間はやらないこと」を3つほど書き出した
- □ 書いたメモを冷蔵庫など、家族の目につく場所に貼った
ここまで決まっていれば、
引っ越し直後の数日〜1週間は、
「最低ラインの家事」で生活を回しながら、少しずつ新居を整えていくことができます。
がんばりすぎず、
“やらない基準”を決めて、自分たちのペースで整えていく イメージで使ってみてください。

