実家の片付け業者の選び方|見積りで見るべき7つのチェックポイント

遺品整理

はじめに:値段だけで選ぶと、あとで後悔しがちです

親の家の片付けを業者に頼もうと思って、
インターネットで検索してみると…

  • 「ワンルーム 〇万円〜」
  • 「家一軒まるごと片付け」
  • 「どんなに汚れていても大丈夫!」

と、たくさんの業者が出てきます。

しかし、金額やキャッチコピーだけで選んでしまうと、あとで「こんなはずじゃなかった…」となりやすいのも事実です。

片付け全体の流れや、家族で進めるときの準備については、先に
親の家の片付けを始める前に知っておきたい3つの準備
でまとめています。

この記事ではその一歩先として、

実家の片付け業者に見積りを取るとき、
どこを見れば安心して任せられるか?

を、7つのチェックポイントに絞ってくわしく解説します。

結論:比較するときは「金額」と同じくらい「内訳」と「条件」を見る

先に結論をまとめると、

実家の片付け業者は、
「金額の安さ」だけでなく、
「見積りの内訳」と「追加料金の条件」までセットで比較すること

が大切です。

具体的には、次の7つをチェックします。

  1. 見積りの内訳が「トラック台数」「人件費」「処分費」など、きちんと分かれているか
  2. どこまで作業してくれるのか(仕分け・搬出・掃除・貴重品の捜索など)
  3. 追加料金が発生する条件が、事前に説明されているか
  4. 買取がある場合、その査定方法や明細が明確か
  5. 階段・エレベーター・駐車場などの「現場の条件」を踏まえた見積りか
  6. 会社の連絡先・所在地・許可の有無(古物商など)がはっきりしているか
  7. 見積り時の対応(説明のわかりやすさ・質問への答え方)が信頼できるか

この7つを押さえておくと、「安いと思って頼んだのに、当日どんどん追加料金が…」というトラブルをかなり避けることができます。

なぜ「内訳」と「条件」が大事なのか

理由①:同じ金額でも「やってくれる範囲」が違う

たとえば、どちらも「合計20万円」の見積りだとしても、

  • A社:家全体の仕分け〜搬出〜掃き掃除まで全て含む
  • B社:袋詰めなどは依頼者が行い、搬出と運搬だけ

というように、やってくれる範囲(サービスの中身)が違うことがあります。

数字だけを見ると同じでも、
「自分たちがどこまで動く必要があるのか」は、業者によって大きく変わります。

理由②:追加料金が曖昧だと、当日トラブルになりやすい

当日になってから、

  • 「思ったより物が多かったので追加料金です」
  • 「トラックを増やさないと積みきれないので、+〇万円です」

と言われるケースもあります。

もちろん、現場を見て初めて分かることもありますが、
事前に「どんなときに追加が発生しうるか」の説明があるかどうかで、安心感は大きく変わります。

見積りで見るべき7つのチェックポイント

ここからは、具体的なチェックポイントを1つずつ見ていきます。

チェック1:「トラック台数」「人件費」「処分費」の内訳があるか

見積りの紙(またはメール)には、できれば次のような項目が分かれて書かれているのが理想です。

  • トラック台数・サイズ(例:2トントラック×2台)
  • 作業人数と作業時間の目安(例:3名×6時間)
  • 処分費(粗大ごみ・家電など)
  • オプション費用(ハウスクリーニング、仏壇供養など)

こんな見積りは注意

  • 「一式 20万円」とだけ書いてあり、内訳がない
  • 「家一軒 〇万円〜」の“〜”が多く、具体的な中身が分からない

内訳が分からない=何にいくらかかっているか分からないということです。
少なくとも、「トラック」「人件費」「処分費」くらいは分けて書いてもらえると安心です。

「内訳も出していただけますか?」
と一言お願いしたときに、
快く対応してくれるかどうかも、信頼の目安になります。

チェック2:どこまで作業してくれるのか(作業範囲)

同じ「片付け」と書いてあっても、実際の作業範囲は業者によって違います。

たとえば…

  • 仕分け(ゴミ・貴重品・思い出の品)のところから一緒にやってくれるのか
  • こちらが事前に袋詰め・分類をしておく必要があるのか
  • 作業後、簡単な掃き掃除・掃除機がけまでしてくれるのか
  • アルバム・写真・重要書類などは、見つけたら取り分けてくれるのか

事前に確認しておきたい質問例

  • 「事前にどこまで片付けておけばいいですか?」
  • 「写真や通帳など、大事そうなものが出てきた場合はどうしてもらえますか?」
  • 「作業後はどの程度の状態まできれいになりますか?」

「どこまでやってくれるか」が分かっていると、
自分たちの負担もイメージしやすくなります。

チェック3:追加料金の条件が事前に説明されているか

追加料金の有無と、その条件は、必ず事前に確認しておきたいところです。

代表的な「追加料金が発生しやすいポイント」

  • 見積り時には入れないと言っていた部屋・物置を、後から追加する場合
  • ゴミの量が大幅に増えた場合(見積り後に、別の家財を持ち込んだ など)
  • 当日になって、業者側が「トラック1台では積みきれない」と判断した場合

確認しておきたい質問

  • 「見積り金額から増える可能性があるのは、どんなケースですか?」
  • 「その場合、当日その場で相談してから作業する形になりますか?」

この質問に対して、
はっきりと具体的に説明してくれるかどうかがポイントです。

チェック4:買取がある場合、その査定方法が明確か

実家の片付けでは、

  • 家具・家電
  • 着物・ブランド品
  • 骨董品・趣味のコレクション

など、「捨てるのはもったいないかな…」というものも出てきます。

買取サービスを行っている業者もありますが、ここも確認が必要です。

確認したいポイント

  • 買取品目は何か(家電の年式・状態の条件など)
  • 買取金額は、その場で明細を出してくれるか
  • 「買取額と作業費を相殺」する場合、その内訳が分かるか

「作業費 25万円 − 買取5万円 = お支払い20万円です」
のように、
“作業費”と“買取”がいくらなのか分かる形で提示してもらえると安心です。

チェック5:階段・エレベーター・駐車場など、現場の条件が反映されているか

同じ「3LDK」でも、

  • エレベーターなしの4階
  • 家の前までトラックが入れない
  • 駐車場が離れている

など、現場の条件によって、作業の大変さは大きく変わります。

そのため、信頼できる業者ほど、

  • 現地をしっかり見たうえで見積りを出す
  • 「ここは階段なので、少し人手が必要です」と説明してくれる

ことが多いです。

こんな場合は注意

  • 現地を見ずに、電話だけで大まかな金額を提示して終わり
  • 「当日見てから金額を決めます」としか言わない

最初から現地見積りが難しい事情(遠方など)がある場合でも、

  • 写真を送り、間取りや階段の有無など詳しく聞いてくれる
  • 「この条件だと、これくらいの幅で見てください」と、金額の幅を示してくれる

など、できる範囲で情報を集めようとする姿勢があるかどうかも、判断材料になります。

チェック6:会社の連絡先・所在地・許可の有無がはっきりしているか

片付け業者は、モノの処分や買取も関わる仕事です。
基本的な情報がきちんと公開されているかどうかも、チェックしておきたいポイントです。

具体的には…

  • 会社名・住所・電話番号がホームページに記載されているか
  • 「古物商許可番号」などが明記されているか(買取を行う場合)
  • 不用品・ゴミの処分方法について、説明があるか

「どこに連絡すればいいか分からない」
「住所も電話番号もよく分からない」

という業者は、万が一トラブルになったときに困ります。

少なくとも、
「いつでも連絡が取れる窓口」が分かるかどうかは確認しておきましょう。

チェック7:見積り時の対応から「任せて大丈夫か」を感じ取る

最後は、数字とは少し違う「感覚的な部分」ですが、
実はここが一番大事なことも多いです。

見積りのとき、こんな対応だと安心

  • 親の家や持ち物を、乱暴な言い方で扱わない
    • 「こんなの全部ゴミですよ」
      と決めつけず、こちらの気持ちを尊重してくれる
  • 質問に対して、面倒くさがらずに説明してくれる
  • 一度で契約を迫らず、「家族で相談してから決めてください」と言ってくれる

逆に、

  • やたらと不安をあおる(「今やらないと大変なことになりますよ」など)
  • 「今日中に契約してくれたら、〇万円値引きします」と急かす
  • こちらの話をあまり聞かず、一方的に話を進めようとする

こういった様子が強い場合は、
たとえ金額が安くても、一度立ち止まって考えたほうが安心です。

自分たちでやるところ・業者に任せるところの分け方

実家の片付けは、

  • すべてを業者に任せる
  • できるところは自分たちでやり、一部だけ業者に頼む

のどちらも選べます。

自分たちでやるのに向いている部分の例

  • 写真・アルバム・手紙など、「ゆっくり振り返りたいもの」
  • 通帳・印鑑・重要書類など、「自分の目で確認したいもの」
  • 「これは絶対に残したい」という思い出の品の選別

業者に任せると楽になる部分の例

  • 粗大ごみ・大型家具の運び出し
  • 一気に量が出るもの(長年の服・食器・押入れのモノなど)
  • 遠方で通うのが難しく、短期間で片付けたい場合の全体の段取り

「全部自分たちでやらなきゃ」
と抱え込む必要はありません。

たとえば、

  • 1回目の帰省:家族で「残すもの・捨てるもの」の大枠を決める
  • 2回目以降:業者に来てもらい、重いもの・大量のごみを一気に片付ける

というように、段階を分けて考えるのも一つの方法です。

まとめ:金額だけでなく「納得して任せられるか」を基準に

最後に、ポイントをまとめます。

  • 実家の片付け業者は、金額の安さだけで選ばないことが大切
  • 比較するときは、次の7つのチェックポイントを意識する
    1. 内訳(トラック台数・人件費・処分費)が分かるか
    2. どこまで作業してくれるのか(仕分け・掃除・貴重品の扱い)
    3. 追加料金が発生する条件が事前に説明されているか
    4. 買取の査定方法と内訳が明確か
    5. 階段・駐車場など、現場の条件が見積りに反映されているか
    6. 会社の連絡先・所在地・許可の有無がはっきりしているか
    7. 見積り時の対応から「任せて大丈夫そうか」感じられるか

実家の片付けは、
単なる「モノの処分」ではなく、親の暮らしと家族の思い出を整理する時間でもあります。

無理をせず、そして、できるだけ後悔のない形で進められるように、
今回のチェックポイントを、業者選びのときに手元に置いてもらえたらうれしいです。

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