はじめに
突然のときでも、何をいつ決めればいいかがわかれば落ち着いて動けます。このページでは、危篤〜臨終直後の対応から、葬儀の流れ、費用の考え方、よくある悩み、四十九日までの手続きまでを一気に整理します。
今日やる1つ(最短5分)
- スマホのメモに連絡網(喪主・二親等・寺・葬儀社)を箇条書きで作る。
- 写真フォルダから遺影候補(明るい上半身)を1枚選んでお気に入りに登録。
1. 葬儀の基本用語
- 家族葬:近親者中心の小規模。参列案内を限定。
- 直葬(火葬式):通夜・告別式を行わず火葬のみ。費用は最小だが、弔いの場が限られる。
- 一日葬:通夜を省き、告別式と火葬を同日に。
- 一般葬:従来型。参列を広く受ける。
- 友引:火葬場休業の自治体が多く、日程に影響。
迷ったら:「参列10〜20名/予算を抑えたい」→家族葬。「儀礼最小」→直葬。ただし親族の納得感を最優先に。
2. まず決める3つ:形式・人数・予算
- 形式(家族葬/直葬/一日葬/一般葬)
- 人数(親族◯名+親しい友人◯名=合計◯名)
- 予算上限(例:〜70万/〜120万/〜200万)
予算は総額で考える:式典費+飲食+返礼+実費(火葬・斎場・寝台車・ドライアイス・役所代行)。
3. 危篤〜臨終〜搬送:直後の対応
- 医療機関から死亡診断書(死体検案書)を受領。
- 連絡順:喪主候補→二親等→近しい親族→檀那寺(あれば)→葬儀社。
- 安置先を決める(自宅/安置室)。迷う場合は安置室→翌日決定でOK。
初回電話テンプレ(葬儀社へ)
「◯◯病院で本日◯時に父が亡くなりました。搬送と安置の手配をお願いします。家族葬(15名程度)で、◯◯区の式場候補と概算見積を3案、本日中にメールでいただけますか。」
4. 葬儀社選び:比較ポイントと見積書の見方
- 含まれる/含まれない:ドライアイス日数、会葬礼状、返礼品、式場料、宗教者手配、マイクロバス、司会。
- 安置〜火葬までの日数:追加の保管費・ドライアイス費。
- 式場のアクセス:高齢者・車椅子の動線、駐車台数。
- 写真・演出の追加料金体系。
見積チェック
- 単価×数量の表記があるか。
- 「セット外実費」の内訳(火葬料・斎場使用料・霊柩車)。
- 追加が出やすいオプション(遺影拡大、返礼の部数追加)。
5. 宗教者・戒名・御布施
- 檀那寺がある場合は最優先で連絡。日程・読経回数・お車代/お膳料の慣習を確認。
- 檀那寺が無い場合:葬儀社経由か自分で依頼。金額より明細の透明性(回数・位号・交通費)を重視。
6. 会場・安置・日程
- 斎場の空きと火葬炉の予約を同時に押さえる。
- 友引・週末は混雑→安置延長費に注意。
- 自宅安置はスペース・気温・ご近所配慮を確認。
7. 当日の流れと挨拶テンプレ
- 受付(香典管理・芳名帳)→開式→焼香→閉式→出棺→火葬→収骨→会食(任意)。
喪主挨拶(短文例)
「本日はご多用のところ◯◯の告別式にお運びいただき、誠にありがとうございました。生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます。今後とも変わらぬお付き合いを賜れますと幸いです。」
8. 費用の内訳と相場
費用の考え方= ①式典費(祭壇・棺・遺影・人件)+②飲食費(通夜振る舞い・会食)+③返礼費(香典返し・礼状)+④実費(火葬料・斎場・寝台車・ドライアイス)
| 形式 | 想定人数 | 目安総額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 直葬(火葬式) | 〜5名 | 20〜40万円 | 地域差大、会食なし前提 |
| 家族葬 | 10〜20名 | 70〜120万円 | 返礼・会食の有無で上下 |
| 一般葬 | 30名〜 | 150万円〜 | 式場規模・供花で変動 |
迷ったら総額の上限を決め、「優先したいこと(例:写真・会食)」から配分。
9. トラブル回避Q&A
- 追加費が不安 → 事前に上限を伝え、超える場合は口頭+書面で合意。
- 供花の名札順 → 親族→会社→友人の順が一般的。
- 会葬礼状の宛名ズレ → 受付で名刺スキャン/二重確認を仕組み化。
- 遺影写真がない → スマホ写真でもOK。トリミングの見本を事前共有。
10. 葬儀後の手続き(最初の14日)
- 役所:死亡届(7日以内・多くは葬儀社が代行)→火葬許可。
- 社会保険:健康保険・年金の手続き。
- 生命保険:請求期限に注意。
- 相続・お金:名義変更・口座の扱い・遺言の有無を確認。
11. 事前準備チェックリスト
- 本人の意思:宗派/形式/遺影候補。
- 連絡網:親族・友人・近所。
- 予算レンジ:〜70万/〜120万/〜200万。
- 檀那寺の有無と連絡先。
- エンディングノートの記入(写真・連絡先・財産メモ)。
12. 次に読む
13. よくある質問(FAQ)
Q1. 家族葬と直葬、どちらが後悔しにくい?
A. 規模より弔いの機会が大切。直葬にするなら後日お別れ会などで区切りを設けると後悔が減ります。
Q2. 香典は辞退してもいい?
A. 可能。辞退する場合は案内文と受付での周知を徹底しましょう。
Q3. 友引は避けるべき?
A. 火葬場が休業の場合があり日程に影響。避けると安置費が増えることもあるため総額で判断を。
Q4. 僧侶へのお布施は相場で決めてよい?
A. 地域差が大きいので、金額より明細の透明性(読経回数・位号・交通費)を重視してください。
Q5. 写真はいつ渡す?
A. できれば見積依頼と同時にデータを共有(トリミング・補正の時間が確保できて安心)。