結論から言うと、終活はたった3つから始めれば十分です。
- 連絡先カードを作る
- 薬・通院のメモを作る
- お金の「所在だけ」メモを作る
なぜかというと、終活で家族が本当に困るのは、
細かい相続のテクニックよりも、
- 誰に連絡すればいいのか
- どこの病院に通っているのか
- どこの会社とお金のやり取りがあるのか
が分からず、スタートラインに立てないときだからです。
実際、私も親の終活を「全部ちゃんとやろう」と思ったときは、
情報の多さと重さに圧倒されて、何も進みませんでした。
でもこの3つに絞ったら、数週間で
「もしものときにとりあえず動ける状態」まで整えられました。
この記事では、
終活は何から手を付ければいいのか分からない…
という方のために、
今日からできる「最初の3ステップ」 を具体的に紹介します。
🔗 終活全体の流れや考え方をまとめたページはこちら
終活の基本|終活とは?何をする・いつから始めるかがわかる親の終活入門
なぜ「終活は何から?」で止まってしまうのか

「終活は何から?」で手が止まるのは、
あなただけではなく、ほとんどの人が通る“普通の状態”です。
主な理由は3つあります。
1つめは、情報が多すぎること。
相続・遺言・保険・お墓・介護…
「やることリスト」を見るほど、「どれも重要そう」で優先順位が分からなくなります。
2つめは、感情的なブレーキがかかること。
親に話そうとしても「縁起でもない」と返されるかもしれない。
自分自身も、できれば直視したくないテーマです。
そんな気持ちが、無意識のうちに手を止めてしまいます。
3つめは、“誰の終活か”があいまいなこと。
親のことも、自分のことも、両方気になる。
でも両方を同時に考えようとすると、頭の中で話が絡まってしまいます。
私自身も最初は、終活の本を何冊かまとめて読みましたが、
読み終わって残ったのは
「たしかに全部大事だけど、
明日何をすればいいのかは分からない…」
というモヤモヤでした。
そこで、
- 「親の終活」に絞る
- 「今日から1ヶ月でやるのは3つだけ」と決める
と考え方を変えてみたら、
気持ちがかなりラクになり、実際に手も動きました。
大事なのは、全部を完璧にやろうとしないこと。
まずは「最初の3つ」にしぼって進めていきましょう。
今日から始める終活の3ステップ
ここからは、終活のスタートとしておすすめの
- 連絡先カード
- 薬・通院のメモ
- お金の「所在だけ」メモ
の3つを、順番に紹介します。
ステップ1:連絡先カードを作る

終活の最初の一歩におすすめなのが、連絡先カードを作ることです。
これだけでも、もしものときに家族が動きやすくなります。
なぜ連絡先カードが大事なのか
救急搬送や急な入院のとき、
夜中に突然、病院から電話が来たとき──。
まず必要になるのは、
- 誰に連絡するか
- かかりつけ医はどこか
といった、「人」と「医療」の情報です。
ここが整っていないと、
- 電話帳をスクロールして探す
- きょうだいに片っ端から電話する
- どの病院の情報を伝えればいいか分からない
という状態になり、
最初の10〜15分でヘトヘトになってしまいます。
連絡先カードが1枚あるだけで、
- 「これが家族と主治医の連絡先です」とカードを渡せる
- 家族LINEグループにも同じ情報が共有されている
という状態になり、
慌てているときでも最低限のことは落ち着いて対応できます。
何を書けばいい?テンプレート
紙でもスマホのメモでも構いません。
まずは次の項目だけで十分です。
【本人】
氏名:
生年月日:
住所:
【家族の連絡先】
第一連絡先(氏名・続柄・電話):
第二連絡先(氏名・続柄・電話):
【医療】
かかりつけ医(病院名・科・電話):
主な病気・アレルギー:
【鍵】
予備の鍵を持っている人:
鍵の保管場所(キーボックスなど):
【その他】
連絡してほしい人(親戚・近所の方 など):
【作成日・更新日】
作成日: / 更新日:
完璧に埋めようとせず、
書けるところから埋めていけばOKです。
置き場所と共有のコツ
- 原本は、冷蔵庫の脇や玄関近くの定位置に置く
- スマホで写真を撮って、家族グループ(LINEなど)に共有する
- 遠方に住んでいる場合は、半年〜1年に1回、写真を撮り直してもらう
これだけでも、
「もしもの時は、まずこの写真を見ればいい」
という状態が作れます。
連絡先カードは、
5〜15分あれば作れるのに、もしもの時の安心感はとても大きいもの。
「終活の最初の一歩」として、ぜひここから始めてみてください。
ステップ2:薬・通院のメモを作る

2つ目のステップは、薬と通院の情報を1枚にまとめることです。
薬・通院メモが必要な理由
薬と通院の情報がバラバラだと、
- 薬カゴに古い薬が混ざる
- どの病院がメインなのか分からない
- 救急で「普段飲んでいる薬」を聞かれてもすぐに答えられない
という状態になりがちです。
逆に、「薬・通院メモ」があれば、
- 本人や家族が薬の飲み間違いに気付きやすくなる
- 病院での問診がスムーズになる
- 介護や入院が必要になったとき、引き継ぎが簡単になる
といったメリットがあります。
私の親も、ある時期から病院や薬が増え、
テーブルの上の薬カゴがごちゃごちゃになっていました。
そこで、
- よく行く病院を3つだけピックアップ
- 病名・飲んでいる薬の名前だけをメモ
- お薬手帳の表紙に「主な病気」を書き込む
という整理をしただけで、
家族としても状況が把握しやすくなり、
病院での説明もしやすくなりました。
メモに書く内容
薬・通院メモも、完璧でなくて大丈夫です。
最低限、次のように書いてみてください。
【よく行く病院】
1. 病院名(科・電話)/主な病気:
2. 病院名(科・電話)/主な病気:
3. 病院名(科・電話)/主な病気:
【主な薬】
薬の名前:
飲む回数(朝・昼・晩・寝る前 など):
【アレルギー・注意事項】
薬や食べ物のアレルギー:
医師に言われている注意点:
【作成日・更新日】
作成日: / 更新日:
全部完璧に書かなくても、
「よく行く病院1〜3つ」と「主な薬」だけでも十分役に立ちます。
置き場所と使い方
- お薬手帳と一緒にクリアファイルに入れる
- 冷蔵庫の内側や、連絡先カードの近くに貼っておく
- 通院の付き添いをするときは、その紙を持っていく
これだけで、医療まわりの情報がグッと見える化されます。
ステップ3:お金の「所在だけ」メモを作る

3つ目のステップは、正確な金額ではなく「どこに何があるか」だけをメモすることです。
お金の終活は「場所」からでOK
終活=お金の話、と考えると重くなりがちですが、
家族が本当に困るのは、
「どこの金融機関に、何の契約があるのか」が分からない
ときです。
- どこの銀行に口座があるのか
- どこの保険会社と契約しているのか
- どこの証券会社を使っているのか
これが分からないと、
そもそも手続きのスタート地点に立てません。
一方で、残高や細かい商品内容まで
最初から完璧に把握しようとすると、
準備が重くなりすぎて進まなくなります。
最初の段階では、「会社名だけ」を一覧にするくらいで十分です。
メモに書く内容
次のような形で書き出してみてください。
【銀行・ゆうちょ】
・○○銀行(支店名: )
・△△銀行(支店名: )
・ゆうちょ銀行
【保険会社】
・□□生命(契約の種類は後で整理)
・◇◇損保(自動車保険 など)
【証券会社・投資】
・楽天証券
・SBI証券 など
【年金・その他】
・年金(ねんきん定期便を確認)
・企業年金がある/ない など
【作成日・更新日】
作成日: / 更新日:
ここでも、細かく埋めることにこだわらなくて大丈夫です。
「付き合いのある会社名が分かる」だけで、家族にとっては大きなヒントになります。
メモと通帳・証券のまとめ方
- 通帳や保険証券は、クリアファイル1冊にまとめる
- ファイルの表紙に、上のメモをそのまま貼る
- 「詳しい内容はこのファイルの中を見る」という状態にしておく
これだけでも、
もしものときに家族が
「まずはこのファイルを見ればいいんだな」
と分かるようになります。
3ステップができたら、次に進むと良いこと
ここまでの3ステップができたら、
終活の「土台」はもうかなりできています。
連絡先カード、薬・通院メモ、お金の所在メモが整っていれば、
- 急な体調不良や入院
- 遠方から駆けつけるケース
- 手続きを始めるとき
に、大きな混乱を防ぐことができるからです。
それ以降の
- エンディングノートの細かい項目
- 遺言書の書き方
- お墓や葬儀の具体的な形
といったことは、「次のステップ」として少しずつ進めていけば大丈夫です。
例えば、次のような順番で進めるのもおすすめです。
- エンディングノートの「最初の3項目」だけ書く
- 連絡先
- 医療の希望(救急時に伝えたいこと)
- お金の所在
- 家の安全チェックをする
- 段差・照明・浴室マットなど、転倒リスクが高い場所を見直す
- 兄弟・家族と「今月やること」を1つだけ共有する
- 価値観の違いではなく、「やるタスク」に話を落とす
大事なのは、「完璧な終活」を目指すことではなく、
今日できる小さな一歩を積み重ねることです。
まとめ:終活は「3つのメモ」からで十分

もう一度、この記事のポイントを振り返ります。
終活は、いきなり全部を整えようとしなくて大丈夫です。
まずは次の3つから始めれば十分です。
- 連絡先カード
- 薬・通院のメモ
- お金の「所在だけ」メモ
家族が本当に困るのは、
- 誰に連絡すればいいのか
- どこの病院・どんな薬なのか
- どの会社とお金のやり取りがあるのか
が分からず、最初の一歩が踏み出せないときです。
この3つがあるだけで、
- 救急搬送や急な入院のとき
- 遠方から慌てて飛んでいくとき
- 手続きを始めるとき
に、「まずこれを見ればいい」という地図が手元にあります。
その差は、本人にとっても、家族にとっても、とても大きいものです。
終活は、「死の準備」ではなく、
今日を少しラクにするための“暮らしの整理”から始めてOKです。
まずは、5〜15分でできるところから。
この3つのメモができたら、
次はゆっくりと、エンディングノートや相続、お墓のことなどに進んでいきましょう。
🔗 終活全体の流れや、次に何をしていけばいいかは
終活の基本|終活とは?何をする・いつから始めるかがわかる親の終活入門
でくわしく解説しています。
※この記事は、筆者の体験や一般的な情報をもとにしたものであり、
法律・税金・医療の専門的なアドバイスではありません。
具体的な手続きについては、専門家や公的な窓口にもご相談ください。


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