引っ越しの荷造りというと、
どうしても「割れ物の梱包」に意識が向きがちです。
でも実際には、
服・キッチン・洗面まわりのような「割れないもの」が家の大部分を占めています。
- 服をたたんではしまい、たたんではしまい…で時間がかかる
- キッチンの物が多すぎて、何から箱に入れていいのか分からない
- 洗面所の細かいものを前にして、手が止まる
といった状態になると、
「1日荷造りしたはずなのに、全然進んでいない」と感じやすくなります。
この記事では、割れ物以外の代表として
服・キッチン・洗面を取り上げて、
できるだけ迷わず、短い時間で詰めていくためのルールをまとめました。
やることはこの3つ
割れ物以外の荷造りで、意識することはこの3つです。
- 服は「たたみ方」ではなく「残す数」を決めて一気に詰める
- キッチンは「1軍/2軍」で分けて、箱の数を決めてしまう
- 洗面まわりは「毎日セット」と「ストック」を分けて詰める
ひとつずつ見ていきます。
1.服を速く詰めるルール
服の荷造りが時間を取るのは、
たたみ方や組み合わせで悩む時間が長い からです。
① 「たたみ方」ではなく「残す枚数」を決める
まず、詰める前に次を決めてしまいます。
- 引っ越し当日までに必要な服の枚数
- 引っ越し後2〜3日分の服の枚数
たとえば、
- 大人:トップス3枚/ボトムス2枚/下着・靴下3セット
- 子ども:トップス4〜5枚/ボトムス3枚/下着・靴下4〜5セット
など、最低限の枚数をざっくり決めるだけでOKです。
あとは、
「この枚数分だけをクローゼットに残し、それ以外を箱に入れる」
という順番で考えます。
「どれを持っていくか」を1枚ずつ選ぶのではなく、
“残す分”だけを先に取り出し、残りを全部箱へ
という流れにすると、判断の回数が減り、手が止まりにくくなります。

② 人別ではなく「用途別の箱」を作る
服の箱は、人別に分けるよりも、
次のように「用途別」の箱を作った方が、引っ越し後にラクです。
- 毎日着る服(家族全員分)
- オフシーズンの服
- フォーマル・仕事用の服
たとえば、
- 「毎日着る服」箱 → ★★★(早く開けたい箱)
- 「オフシーズンの服」箱 → ★☆☆(あとでいい箱)
というように優先度を分けておけば、
引っ越し後は★★★の箱から先に開けるだけで、すぐに着替えが回るようになります。
人別にしてしまうと、
「自分の箱は開けたけど、子どもの服がどこか分からない」ということが起きやすくなるので、
最初の箱は用途で分けるのがおすすめです。
2.キッチンを速く詰めるルール
キッチンは物の種類が多く、
「これはまだ使うかも…」と手が止まりやすい場所です。
ここでは、割れ物ではないもの(布もの・プラスチック容器・ストックなど)を中心に進めていきます。
① 「1軍/2軍」で分けて考える
まず、キッチン道具を「1軍」と「2軍」にざっくり分けてしまいます。
- 1軍:ほぼ毎日使う
- 2軍:たまに使う/なくても何とかなる
例:
- 1軍:
- 毎日使うフライパン・鍋1〜2個
- よく使う包丁・まな板
- 毎日使う食器(家族分)
- 2軍:
- たまに使う大きな鍋・ホットプレート
- 来客用の食器
- 特別な調理道具(たこ焼き器、ケーキ型など)
2軍は早めに箱に入れてしまってOKです。
1週間前の時点で、
「2軍用の箱」を1〜2個決めて一気に詰めるだけでも、
キッチンの見た目がかなりスッキリします。

② 布もの・プラ容器・ストック品から一気に進める
割れ物以外で、先に進めやすいのは次のあたりです。
- 布もの:ふきん・ランチョンマット・予備のエプロンなど
- プラスチック容器:タッパー・水筒・お弁当箱など
- ストック品:調味料のストック・飲み物・レトルト食品・乾麺など
これらは、
- 使う分だけを1軍として少し残し
- 残りを全部「ストック用の箱」にまとめる
という形にすると、箱の中身が分かりやすくなります。
箱のラベルには、
- 「キッチン/★★/ストック品」
- 「キッチン/★/来客用の食器」
のように書いておくと、開ける優先度も判断しやすくなります。
3.洗面まわりを速く詰めるルール
洗面所は、小さな物が多くて散らかりやすい場所です。
ここでは、「毎日セット」と「ストック」を分けることを意識します。
① 「毎日使うセット」を1つのポーチにまとめる
まずは、家族が毎日使うものだけを
1つのポーチ(または小さなかご)にまとめます。
例:
- 歯ブラシ・歯磨き粉
- 洗顔料・保湿クリーム
- コンタクト用品(使っている人)
- 子どものケア用品(爪切りや綿棒など、必須なものだけ)
これを「毎日セット」として、
引っ越し当日まで洗面台の近くに置いておきます。

② それ以外は「ストック箱」に集める
毎日セットからあぶれたものは、
基本的にすべて「ストック用の箱」にまとめてしまいます。
- 予備のシャンプー・ボディソープ
- 使いかけが複数ある化粧品
- 替えの歯ブラシ・替え刃など
- 買い置きのティッシュやトイレットペーパー(置き場によっては別の箱でもOK)
ストック箱のラベルには、
- 「洗面/★/毎日セット(ポーチ)」
- 「洗面/★★/ケア用品・ストック」
などと書いておくと、
引っ越し後も必要な箱から順番に開けやすくなります。
よくある失敗と対策
失敗1:服を1枚ずつ選びながら詰めてしまう
シーン
クローゼットの前で、
- 「これは新居で着るかも」
- 「これは部屋着にしようかな」
と1枚ずつ判断しているうちに、
気づいたら1時間経っていて、箱はほとんど増えていない…。
対策
- 先に「残す枚数」を決めてから、残す分だけを先に取り出す
- 残った服はまとめて箱に入れる
「どれを残すか」を先に決めることで、
1枚ずつの判断時間を減らせます。

失敗2:キッチンの箱を細かく分けすぎて増えてしまう
シーン
- 「マグカップだけの箱」
- 「小皿だけの箱」
- 「ランチョンマットだけの箱」
といった形でカテゴリを細かく分けすぎて、
結果的に箱の数が増え、運ぶのもラベルを見るのも大変になるケースです。
対策
- 「1軍/2軍」と「ストック」の3つで分ける程度にとどめる
- 布もの・プラ容器・ストック品は、それぞれ1〜2箱にまとめてしまう
分けすぎると、片付けるときの選択肢も増えてしまいます。
「あとから見て分かればOK」というくらいの粗さでまとめるのがポイントです。
失敗3:洗面所の細かい物がバラバラの箱に入る
シーン
洗面台の引き出しから出てきたものを、
その場で近くの箱にポンポン入れてしまい、
- 髭剃りと化粧品がキッチンの箱に混ざっている
- 子どものケア用品が服の箱に紛れ込んでいる
という状態になるケースです。
対策
- 「毎日セット(ポーチ)」と「ストック箱」を先に用意する
- 洗面まわりのものは、基本的にどちらかに入れるだけにする
行き先を2か所に絞っておくことで、
小さなものが家中の箱に散らばるのを防げます。
5分でできる最終確認チェック
最後に、この記事を読み終わったあとにできる確認をまとめます。
- □ 服は「残す枚数」を決めてから、残りを箱に入れる方針にした
- □ 服の箱は「毎日用」と「オフシーズン」など用途別で分けることにした
- □ キッチンは「1軍/2軍」を分け、2軍から先に箱に入れることにした
- □ 布もの・プラ容器・ストック品を、まとまりごとの箱に集める方針にした
- □ 洗面まわりの「毎日セット」と「ストック箱」を用意した
ここまで決まっていれば、
服・キッチン・洗面に関しては、
「空いた時間に少しずつ箱を増やしていくだけ」の状態になります。
割れ物の梱包に集中するためにも、
まずは割れないものから、ルールを決めて一気に進めてしまいましょう。

