引っ越しの荷造りが進んでくると、
気づいたら家のあちこちに段ボールが増えていきます。
- リビングの真ん中に塔のように積まれている
- 廊下に置いた箱で、子どもが歩きづらそう
- 掃除機が通れなくなって、ホコリがたまっていく
…という状態になると、荷造りそのものよりも、
日々の生活がストレスの原因になりがちです。
段ボールの置き場は、
「どこに」置くかよりも、「どこには置かないか」を先に決めておくのがポイントです。
やることはこの3つ
段ボール置き場を決めるときは、次の3つだけ整えればOKです。
- 「塞いではいけない動線」を先に決める
- 段ボール置き場を1〜2か所に固定する
- 積み方のルール(高さ・向き・重さの順番)を決める
ひとつずつ見ていきます。
1.まず「塞いではいけない動線」を決める
置き場を決める前に、
家の中で通れるようにしておきたい場所を洗い出します。

塞がない方がいい場所の例
- 玄関からリビングまでの通路
- トイレ・洗面所までの通路
- 子どもの部屋までの通路
- 洗濯機からベランダ(物干し場)までの通路
ここが段ボールで細くなってくると、
- 子どもがつまずきやすくなる
- 夜中にトイレへ行くときに危ない
- 洗濯物を運ぶたびに段ボールをよける
など、ちょっとしたストレスが積み重なっていきます。
紙に「ここには置かない」と書いておく
間取り図がある場合は、
簡単に通路を書き込み、「× 段ボール置かない」とメモしておくと分かりやすいです。
間取り図がなくても、
- 「玄関〜リビングのライン」
- 「洗面所までの細い廊下」
など、家の中でよく通る道を2〜3本だけ決めておくだけでも十分です。
2.段ボール置き場を1〜2か所に固定する
次に、段ボールを積んでいく場所を決めます。

基本は「壁際を1か所」だけ
おすすめは、次のような場所です。
- リビングや寝室の壁際
- 使っていない部屋の一角
- 廊下の“行き止まり側”のスペース
条件は、
- 通路を細くしない
- ドアの開け閉めの邪魔にならない
- 子どもが日常的に走り回る範囲から少し外れる
の3つです。
「ここに積む」と決めたら、家族にも共有しておきます。
「詰めた箱は、いったん全部この壁際に集める」
「廊下の途中には置かない」
こうしておくだけで、家じゅうに箱が散らばりにくくなります。
どうしても1か所に収まりきらないとき
荷物が多い家庭では、1か所だけだと足りないこともあります。
その場合は、
- メインの置き場:リビングや寝室の壁際
- サブの置き場:使っていない部屋の一角
のように、最大でも2か所までにしておくのがおすすめです。
置き場を増やすほど、
- どこまで進んでいるか分かりづらい
- 子どもの動線に入り込みやすい
といった問題が出やすくなります。
3.積み方のルール(高さ・向き・重さの順番)を決める
置き場が決まったら、次は「どう積むか」です。
ここも、最初にルールを決めておくだけで、
途中で崩れにくくなります。

高さの目安を決める
目安として、
- 大人の胸の高さくらいまで(120〜130cmくらい)
を上限にします。
それ以上積むと、
- 上の箱が取りにくい
- 万が一崩れたときに危ない
- 子どもが箱を引っ張ったときにまとめて落ちやすい
といったリスクが増えます。
重いものは下、軽いものは上
段ボールを積むときは、できるだけ
- 一番下:本・食器など重い箱
- 真ん中:服・タオルなど中くらいの箱
- 一番上:軽い箱(布団やクッションなど)
の順にしておきます。
ラベルや中身を見て迷う場合は、
「持ってみて重いものほど下に回す」くらいの感覚でOKです。
ラベルが見える向きでそろえる
「段ボールのラベル付けの正解」の記事で決めたラベルルールと合わせて、
積む向きもそろえておくと後がラクになります。
- ラベルが書いてある面を、通路の方に向ける
- 可能なら、上面と側面の両方にラベルを書く
置き場に箱が増えてきても、
どれが★★★(最優先)かがひと目で分かる ようになります。
よくある失敗と対策
失敗1:廊下が“段ボールの細い道”になる
荷造りの後半になってくると、
- とりあえず空いているスペースに置いてしまう
- いつの間にか廊下が箱で細くなっている
という状態が起こりがちです。
実害
- 夜中にトイレへ行くときにつまずきやすい
- 子どもが走ったときに箱にぶつかる
- 掃除機が通れず、ホコリがたまりやすい
対策
- 最初に「通路には置かない」と決めておく
- 廊下に箱が1つでも置かれたら、置き場に戻す
「廊下は常に通れる幅を残す」を家族の合言葉にしておくと、
あとから修正しやすくなります。
失敗2:玄関まわりに箱を置いてしまう

一時的に置いただけのつもりが、
そのまま玄関付近に箱が居座ってしまうパターンです。
実害
- ベビーカーや靴の出し入れがしづらい
- 宅配便の受け取りで人が通りにくい
- 出かけるたびに箱をよけるストレスが増える
対策
- 玄関からリビングまでのラインは「絶対置かないライン」にする
- どうしても一時置きした場合は、「今日中に置き場へ戻す」と決める
玄関まわりは、家の出入りのたびに目に入る場所です。
ここがスッキリしていると、荷造り期間中のストレスも少なくなります。
失敗3:子どもの遊び場が段ボールだらけになる
リビングに段ボールを積みすぎて、
子どもの遊ぶスペースが狭くなってしまうケースです。
実害
- 子どもが箱によじ登ろうとして危ない
- おもちゃを広げる場所がなくなる
- 大人も、座る場所が減って疲れやすくなる
対策
- リビングのうち、「ここからここまでは遊び場」とエリアを決める
- 段ボール置き場は、そのエリアから少し離れた壁際にする
- 遊び場の中に箱が入り込んできたら、置き場を広げる前に中身を見直す
「子どもの遊び場は、引っ越し直前まで残す」と決めておくと、
家族全体の負担が少なくなります。
5分でできる最終確認チェック(置き場版)
最後に、「段ボール置き場のルールはこれでOKか?」をチェックできる項目をまとめます。
- □ 塞がないようにしたい通路(玄関〜リビング、トイレ、洗面所など)を書き出した
- □ 段ボール置き場を1か所、必要なら2か所までに決めた
- □ 積んで良い高さの目安(大人の胸くらい)を家族で共有した
- □ 重い箱を下、軽い箱を上にすることを意識することにした
- □ ラベルが見える向きで積む、というルールを決めた
ここまで決まっていれば、
あとは箱が増えてきても、
「家が段ボールに飲み込まれていく感じ」をかなり抑えられます。
段ボールの置き場は、荷造りの途中で決め直そうとすると大変です。
まだ箱が少ないうちに、
通れる動線と置き場のルールだけ先に決めておいてあげてください。

