荷造りが進まないとき、実は「やる気」や「時間」よりも、順番が決まっていないのが原因になりがちです。
- 今日は何を詰める?
- あれも必要、これも必要…で結局手が止まる
- 途中の箱が増えて、部屋が散らかって気力が削れる
だから、荷造りは“気分”でやるより、部屋別に順番を固定した方が強いです。
この記事では、子どもがいても生活を回しながら進められる「部屋別の荷造り順」を、チェックリストつきでまとめます。
忙しい人は、まず次の「結論」と「今日やること」だけでOKです。
結論:荷造りは「使わない部屋→使う部屋」「キッチン最後」
結論はシンプル。
- 低頻度の部屋から手をつける(生活を崩さない)
- 部屋を混ぜない(途中の箱を増やさない)
- キッチンは最後(毎日使うものが多すぎる)
子育て家庭なら、目安の順はこうです。
- 収納(納戸・押し入れ・クローゼット上段)
- 書類・本(判断が必要=保留箱を活用)
- 寝室(オフシーズン衣類→普段着は最後)
- 子ども部屋(遊び・学習は“残すゾーン”を先に決める)
- リビング(生活の中心=最後の方)
- キッチン(最後。最後に詰める“優先度★★★”が多い)
今日やること
今日のゴールは「迷いの減る仕組み」を作ること。
- ✅ 段ボールに“部屋名”だけ先に貼る(5枚くらい)
- ✅ 収納(納戸/押し入れ)から1箱だけ詰める
- ✅ 保留箱を1つ用意して、迷ったら投げる(判断で止めない)
「今日はここまで」と区切れると、明日も続きます。

基本ルール:部屋を混ぜない(混ぜると詰む)
荷造りが遅くなる典型がこれです。
- 1箱の中に、キッチンと洗面とリビングが混ざる
- 新居で「どの部屋に運ぶ箱?」が分からない
- 仕方なく開けて確認→床が物だらけ→疲れる→止まる
だから箱は必ず 1箱=1部屋。
中身が少なくてスカスカでもOK。混ぜない方が早いです。
部屋別の荷造り順(チェックリストつき)
1)収納(納戸・押し入れ・クローゼット上段)から始める
ここが最初におすすめな理由は、今すぐ使わない物が多いから。
生活に影響が出にくいのに、物量が多いので「進んだ実感」も出ます。
収納で詰めるもの(例)
- 季節家電(扇風機・加湿器など今使ってない方)
- オフシーズン寝具、来客用布団
- ストック(トイレットペーパー、洗剤、備蓄)
- 使っていないバッグ・箱・保管品
収納チェック
- □ “今週使う物”は残すゾーンへ(収納の一角にまとめる)
- □ 段ボールは「収納/★」でOK(優先度は低め)
- □ 重い物は小さめの箱へ(持てない箱を作らない)

2)書類・本(判断が必要なエリア)
書類は止まります。止まって当然。
だから「完璧に整理してから」じゃなく、保留箱で流すのがコツです。
書類・本で詰めるもの
- 本(読む頻度が低いものから)
- 取扱説明書(不要なら捨て、迷ったら保留へ)
- 学校・園の書類、保険・契約書類(“重要”だけ先にまとめる)
書類チェック
- □ 迷ったら保留箱へ(保留箱は1つだけ)
- □ 「重要書類セット」(クリアファイル1つ)だけ別管理
- □ 重要書類は段ボールに入れない(手持ちor当日箱寄せ)
3)寝室(衣類は“オフ→普段”の順)
衣類は量が多いけど、順番を間違えると生活が崩れます。
寝室で詰める順
- オフシーズン衣類
- 予備の寝具
- 普段着は最後(直前まで残す)
衣類チェック
- □ 「3日分だけ残す」ルールにすると止まらない
- □ ハンガー衣類は“まとめて運ぶ”方式に寄せる(無理なら畳む)
- □ 下着・パジャマは当日箱/翌日箱へ

4)子ども部屋(“残すゾーン”を先に決める)
子どもがいると、ここで詰まりやすいです。
理由は「いる/いらない」の判断が感情に直結するから。
コツは、捨てるかどうか以前に “残すゾーン(今使う物)”を決めること。
子ども部屋で詰める順
- 使っていない玩具・作品(まずは箱へ)
- 季節外の服、サイズアウト候補(保留でもOK)
- 学習グッズ(今週使うものは残す)
子ども部屋チェック
- □ 「今週使う物だけ残す箱」を作る(残す基準が明確になる)
- □ 作品や思い出は“代表だけ”にし、迷ったら保留箱へ
- □ お気に入り1〜2個は子ども箱へ(当日・初日の安心)
5)リビング(最後の方。生活の中心は崩さない)
リビングは家の中で一番“毎日使う”物が集まります。
早く詰めると生活が回らなくなり、結果的に全体が止まります。
リビングで詰めるもの(先に詰めてOK)
- 飾り・インテリア小物(使ってないもの)
- 予備の文房具、ストック
- 読まない雑誌、保管してるだけの物
リビングチェック
- □ 片付けより“動線確保”優先(通れる状態を守る)
- □ テーブル周りは最後(家事の司令塔)
- □ リモコン類・充電器類は当日箱へ寄せる

6)キッチン(最後。最後に詰める“優先度★★★”が多い)
キッチンは、最後に詰めるのが正解です。
早く詰めるほど「食べる」「飲む」「洗う」が詰みます。
キッチンで詰める順
- 使っていない食器・来客用
- たまに使う調理器具
- 毎日使う食器・調味料は最後
キッチンチェック
- □ “最低限セット”を残す(皿2枚、コップ2個、箸スプーン等)
- □ 調味料は「使う分だけ」残す(引っ越し前は献立で減らす)
- □ 包丁・ハサミ・ラップ等は当日箱に入れる候補
ありがちな詰まりと対策(部屋別のリアル)
ここは「荷造りが止まる瞬間」を、できるだけ“現実に起きる順番”で書きます。
当てはまるところだけ対策を拾えばOKです。
失敗1:段ボールが“増えた”というより“湧いた”状態になる
最初は「今日は2箱だけ」と思って始めたのに、夕方にはこうなります。
- リビングに3箱(まだフタしてない箱が1つ)
- 廊下に2箱(通れない)
- 寝室に「一旦ここに置いた箱」
- 子どもが箱を避けて歩いて、角に足をぶつける
- 掃除機がかけられない、座る場所も減る
- そして家族からこの一言
「これ、いつ片付くの?」
「危ないからどかして」
この状態がつらいのは、荷造りが進んでるのに生活が壊れていくこと。
生活が壊れると、翌日以降の再開が苦痛になって、結局スピードが落ちます。

原因(ほぼこれ)
- 箱の“置き場所”が固定されていない
- 1箱の中に複数の部屋の物が混ざっている
- 途中箱(フタが閉まらない箱)が増えている
対策:段ボール運用を「家族ルール」にする
- 置き場は1か所(壁際/部屋の隅)
→ 置き場以外に置かれた箱は、見つけた人が置き場に戻す - 途中箱は作らない(作るなら“途中箱は1つだけ”)
- 1箱=1部屋を徹底(混ぜると戻せない)
“今日からできる現実的なやり方”
- 置き場にブルーシートや古いシーツを敷いて「ここが箱エリア」と視覚化
- 箱が置き場から溢れそうなら、次の1箱を作る前に「畳む・捨てる・まとめる」時間を5分取る
→ これだけで“湧く”状態が止まります。
失敗2:部屋を混ぜて詰めたせいで、新居で開梱が地獄になる
荷造り中にやりがちなのが「とりあえず空いてる箱に入れる」です。
たとえば、こんな箱が生まれます。
- 上:洗面のタオル
- 中:リビングの文房具
- 下:子どもの折り紙
- ついでにキッチンのラップ
旧居では「詰められたからOK」なんですが、新居で詰みます。
新居で起こること(リアル)
- どの部屋に運ぶ箱か分からない
- とりあえずリビングに積まれる
- 必要なタオルが出ない→箱を開ける→床に出る
- 次々に開ける→床が物だらけ
- 片付ける気力が消える→「今日はもう無理…」になる
原因
- 1箱=1部屋を守れていない
- ラベルが曖昧(「雑貨」「いろいろ」)
- 優先度が書かれていない(先に開ける箱が決められない)
対策:箱の“検索性”を上げる(開梱で勝つ)
ラベルは凝らなくてOK。これで十分です。
- 部屋名(行き先)
- 優先度(★★★/★★/★)
- ざっくり中身(毎日使う/たまに使う くらい)
例:
- 洗面/★★★/タオル・洗剤
- キッチン/★★★/毎日使う食器
- 子ども/★★/学用品
- リビング/★/保管
“混ぜちゃった箱”を今から救う方法
すでに混ぜた箱があるなら、やり直しは不要です。
箱を開けて全部出すと心が折れるので、これだけやります。
- 箱の外側に 「混在箱」 と書く
- さらに「入ってる部屋名」を3つまで書く(例:洗面/子ども/リビング)
- 優先度は★にして“後回し”扱いにする
→ 新居で誤爆せずに済みます。
失敗3:キッチンを早く触りすぎて、生活が回らなくなる
「早く終わらせたい」ほど、キッチンに手を付けたくなります。
でもここ、一番最後でOKです。
早く触ると起こること
- コップが見つからない(飲めない)
- 箸がどこか分からない(食べられない)
- ラップ・ハサミがない(開けられない/梱包できない)
- そして地味に効くのがこれ
「どこまで詰めたか分からない」
→ 料理も荷造りも止まる
さらに子どもがいると、
「お腹すいた」「水飲みたい」が発生して、キッチンが回らないと即ストレスになります。

原因
- キッチンは“毎日使うもの”が多すぎる
- 代替が効かない(箸・コップ・包丁など)
対策:キッチンは“最低限セット”を残して最後にする
先に残すものを決めます。これがあると詰みません。
残す最低限セット(例)
- 皿2枚・コップ2個・箸/スプーン
- 小鍋1つ or フライパン1つ
- 洗剤・スポンジ
- ラップ or 保存袋
- ふきん、キッチンペーパー
残す物が決まったら、それ以外は詰めてOK。
「残すセット」があるだけで、キッチンに振り回されなくなります。
さらに効く小技
- “最後に詰める箱”を1つ作って、箱に「キッチン★★★」と書いておく
- ラップ/ハサミ/ペンなどは当日箱へ
→ 最後の最後にバタつきません。
失敗4:子ども部屋で“感情渋滞”が起きて止まる
子どもの物は、正論(捨てよう)だけでは進みません。
「作品」「思い出」「お気に入り」で、親も子も止まりがちです。
よくあるシーン
- 作品が出てきて「これ捨てるの?」
- 子どもが泣く or 不機嫌になる
- 親も罪悪感が出て決められない
- 結果、箱の前で立ち尽くす
ここで大事なのは、捨てる/残すの議論を今しないこと。
まず“生活を回す”方向に寄せます。
原因
- 判断が「思い出」へ直結する
- 子どもの反応で作業が中断する
- “残す基準”が無い
対策:先に「残すゾーン」を決めて、判断を減らす
これが効きます。
- 「今週使う物だけ残す箱」を作る
- お気に入りは「子ども箱」に入れる(1〜2個に絞る)
- 作品は“代表だけ”+迷ったら保留箱へ(保留箱は1つ)
現実的な落とし所
- 作品は全部捨てなくていい
- でも全部残すと運ぶ地獄
→ 「代表だけ」「写真を撮って残す」なら進みます
失敗5:書類で“調べ物モード”に入って時間が溶ける
書類は手強いです。
「これ何?」「期限ある?」「捨てていい?」で脳が止まります。
ありがちな流れ
- 1枚見つける
- 気になって検索する
- 関連書類が出てくる
- 気づいたら30分経ってる
- 何箱も進んでない

原因
- 書類は判断が必要
- 判断が“調べる”に繋がりやすい
対策:書類は「保留箱」と「重要ファイル」に分けて終わり
- 重要ファイル(クリアファイル1つ)
例:契約書、保険、学校・園の重要書類 - それ以外で迷うものは、全部保留箱
- 保留箱の判定日は「引っ越し3日前」がおすすめ
→ 前日だと全部持っていくになりがち
“書類は後で”にできると、荷造り全体が止まりません。
失敗6:寝室(衣類)を詰めすぎて、明日着る服がない
寝室を一気に片付けたくて、衣類を全部詰めるとこうなります。
- 翌朝「あれ、着る服ない」
- 洗面具も一緒に箱へ入れてて探す
- 出勤/登園準備が詰む
- 朝からバタついて荷造りどころじゃない
原因
- “直前まで必要な物”を詰めた
- 残すセットが決まってない
対策:「3日分だけ残す」をルールにする
- 普段着は3日分だけ残す
- 下着・パジャマ・タオルは当日箱/翌日箱へ
- オフシーズン→普段着の順で詰める
→ 生活を崩さず進みます。
まとめ:迷ったらこの順でOK
荷造りは、順番が決まると一気に進みます。
- 収納 → 書類・本 → 寝室 → 子ども部屋 → リビング → キッチン
- 1箱=1部屋(混ぜない)
- 迷ったら保留箱(1つ)
- 生活防衛:当日箱・子ども箱を先に作る


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