はじめに:介護のこと、考え始めたきっかけ
親の年齢が上がるにつれて、
「もし介護が必要になったら、どれくらいお金がかかるの?」
そんな不安を感じる人も多いと思います。
介護は突然始まることが多く、
準備ができていないと、金銭的にも精神的にも負担が大きくなります。
この記事では、介護にかかるお金の目安と、
負担を軽くするためのポイントを紹介します。
① 介護にかかる「月々の費用」
介護の費用は、要介護度やサービス内容によって異なりますが、
全国平均では以下のような目安があります。
介護の形 | 月額の目安費用 | 内容の例 |
---|---|---|
自宅で介護(在宅介護) | 約5〜8万円 | デイサービス、訪問介護など |
介護付き有料老人ホーム | 約20〜30万円 | 生活費+介護費込み |
特別養護老人ホーム(特養) | 約10〜15万円 | 入居待ちが多いが費用は比較的安い |
💡 注意ポイント:
この金額には「生活費」も含まれるため、
実際の“追加負担”としては在宅なら月3〜5万円程度が多いです。
② 一時的にかかる「初期費用」
施設を利用する場合、入居時に「入居金」や「敷金」が必要です。
施設の種類 | 初期費用の目安 |
---|---|
有料老人ホーム | 0〜数百万円(施設により差) |
サービス付き高齢者向け住宅 | 敷金2〜3ヶ月分 |
特別養護老人ホーム | 原則不要 |
💡 ここでのポイント:
「安い=悪い」ではありません。
介護保険の利用範囲や、医療との連携体制をよく確認するのが大切です。
③ 介護費用を支える制度を知ろう
介護は個人負担だけでなく、公的制度で支えられています。
介護保険制度:要介護認定を受ければ、自己負担は1〜3割。
高額介護サービス費制度:1ヶ月の自己負担上限を超えた分は払い戻し。
医療費控除:介護に関わる医療費は確定申告で一部還付される場合も。
これらを知らないまま全額負担しているケースも少なくありません。
市区町村の「介護相談窓口」に早めに確認しましょう。
④ 介護費を見越した“家族の話し合い”も大切
介護のお金は、「誰がどのように負担するか」でトラブルになりやすい部分です。
まずは──
介護が始まったらどのように分担するか
親の年金や貯金をどう使うか
どのタイミングで施設を検討するか
を家族全員で共有しておくことが何よりの備えです。
おわりに:知っておくだけで“安心”が増える
介護費用は、事前に知っておくことで計画的に準備できます。
「まだ先のこと」と思っていても、
情報を知ること自体が、将来の安心につながります。
次回は、
▶ 「介護保険でできること・できないこと」
を分かりやすく紹介します🌿
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