はじめに:「葬儀のこと」を知っておくと慌てない
親が亡くなったとき、
悲しみの中で葬儀の準備や手続きを同時に進めるのは、とても大変です。
しかも、葬儀は「どんな流れで進むのか」「いくらかかるのか」が分かりづらく、
葬儀社任せになって後悔するケースも少なくありません。
この記事では、一般的な葬儀の流れと費用の目安を、
初めての人にも分かりやすくまとめました。
① 葬儀の流れ(時系列で整理)
葬儀は「亡くなった直後」から「葬儀後の手続き」まで、
おおまかに次の流れで進みます。
時期 | 内容 | ポイント |
---|---|---|
【直後】 | 医師の死亡確認・死亡診断書の受け取り | 病院・施設で死亡が確認される |
【当日〜翌日】 | 葬儀社へ連絡・遺体搬送・安置 | 24時間対応の葬儀社が多い |
【翌日以降】 | 通夜・葬儀・告別式 | 日程は親族・寺院・会場の予定に合わせて決定 |
【葬儀後】 | 火葬・埋葬・初七日法要など | 地域・宗派により流れが異なる |
💡 ポイント:
最近は「通夜・葬儀を1日で行う一日葬」や、
「火葬だけの直葬」など、シンプルな形を選ぶ家庭も増えています。
② 葬儀の種類と費用の目安
葬儀の形式によって、かかる費用は大きく変わります。
形式 | 主な内容 | 費用の目安 |
---|---|---|
一般葬 | 親族・友人・地域など多数が参列 | 約150〜200万円 |
家族葬 | 家族・親しい親族のみ | 約70〜120万円 |
直葬(火葬式) | 通夜・葬儀を省略し火葬のみ | 約20〜50万円 |
一日葬 | 通夜を省き、葬儀と火葬を同日に | 約60〜100万円 |
💡 葬儀費用の内訳(一般的な平均)
式場費・祭壇費:約30〜70万円
火葬費・霊柩車など:約10〜20万円
飲食・返礼品費用:約20〜40万円
寺院へのお布施:約20〜50万円
③ 費用を抑えるための工夫
「できるだけ費用を抑えたい」という家族も多いです。
無理のない範囲で、負担を軽くする工夫を紹介します。
複数の葬儀社から見積もりを取る
→ インターネット見積りサイトを活用プラン内容を確認する
→ 「不要なオプション(高価な祭壇など)」を外せる市区町村の火葬場を利用する
→ 公営斎場は民間より安価葬祭扶助制度(生活保護世帯)
→ 葬儀費用の一部を自治体が負担
💡 葬儀社を決める前に、2社以上の比較がおすすめです。
④ 「お布施」や「香典」の相場も知っておこう
宗派や地域で差がありますが、一般的な目安は次の通り👇
項目 | 相場の目安 |
---|---|
お布施 | 3万〜10万円前後 |
お車代・御膳料 | 各5千〜1万円 |
香典(参列者側) | 3千〜1万円(親族は1〜3万円) |
💡 お布施の金額に決まりはありませんが、
「感謝の気持ちを表すお供え」として考えるのが基本です。
⑤ 葬儀社を選ぶときのチェックポイント
見積書の内容が明確か(項目・単価・追加費用)
契約前に説明が丁寧か
実際に問い合わせたときの対応が誠実か
事前相談・見学が可能か
葬儀は“価格”よりも“信頼できる担当者”が何より大事です。
おわりに:準備は「安心して見送るための時間づくり」
葬儀は、故人を送り出すだけでなく、
家族が心を整えるための大切な時間でもあります。
「どんな形がうちらしい見送りか」
それを考えることが、親孝行のひとつです🌿
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