はじめに:介護は“突然”始まるもの
「まだ大丈夫」と思っていても、
転倒や病気などをきっかけに、介護はある日突然始まります。
いざというときに慌てないためには、
“介護が始まる前”の準備がとても大切です。
この記事では、親の介護に向けて
今のうちにやっておきたいことをリスト形式でまとめました。
① 家族で「介護」について話しておく
介護で最も大変なのは、気持ちの準備ができていないことです。
どんなサポートが必要になりそうか
誰がどのように関わるか
介護の方針(在宅 or 施設)
こうしたことを、元気なうちに話しておくことが最大の備えです。
話しづらい場合は、「終活ノート」を使って少しずつ書き出すのもおすすめです。
② 親の生活状況を把握する
普段の生活を観察するだけでも、介護の兆しは見えてきます。
食事・掃除・買い物ができているか
薬の管理や通院に問題がないか
家の中に危険な段差や暗い場所はないか
💡 チェックポイント:
冷蔵庫の中、玄関、薬袋、郵便物のたまり具合なども要チェックです。
③ 医療・介護に関する情報をまとめておく
急に体調を崩したとき、
どの病院へ行くのか、主治医の名前すらわからない…
そんなケースがよくあります。
次の情報をノートやスマホにまとめておきましょう👇
かかりつけ医・病院名・電話番号
健康保険証・介護保険証の場所
常用薬・お薬手帳
緊急連絡先(家族・親戚)
④ 金融・書類関係を整理しておく
介護が始まると、医療費や施設費などで手続きが増えます。
スムーズに動けるように、以下の書類を一度確認しておきましょう。
年金・保険の書類
通帳・印鑑・キャッシュカード
マイナンバーカード・身分証
介護保険の申請書類
💡 「どこに何があるか」をリスト化するだけでも、家族が困りません。
⑤ 実家の“危ない場所”をチェックしておく
転倒や事故を防ぐために、
家の中の危険ポイントを事前に確認しておきましょう。
階段・段差に手すりはあるか
廊下やトイレの照明は十分か
風呂・洗面所で滑りやすくないか
100円ショップやホームセンターのグッズでも、
「つけるだけ」で安全性がかなり上がります。
⑥ 介護が必要になったときの相談先を知っておく
困ったときにすぐ相談できる場所を、今のうちに知っておきましょう。
地域包括支援センター(介護の総合相談窓口)
市区町村の介護保険課
ケアマネージャー・医療ソーシャルワーカー
「いざというときに、どこに電話すればいいか」
それが分かっているだけで、介護の不安は半分になります。
おわりに:少しずつ整えていけば大丈夫
介護の準備は、「一気にやるもの」ではありません。
日常の中で気づいたことを少しずつ整えていくことで、
いざという時に慌てずに対応できます。
次回は、
▶ 「親と介護の話を切り出すタイミングと伝え方」
をテーマに、家族での会話のコツを紹介します🌿
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